晩年にもうひと花咲かせる

 

人、根っこ、言葉、力、

 

日がすでに西の山に沈もうとするとき、
なおタ映えは紅色に美しく輝いている。


一年がまさに暮れようとするとき、
柑橘類は一段とかぐわしい香を漂わせている。

 

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天地自然がこのようであるように、立派な人物たるものは、
人生の晩年に際して、


気力を百倍にも奮い立たせて、
大いに期するところがなければならない。

自分を鍛えるのは、はまるで溶鉱炉のようなもの

災難や困窮などの苦労は、
ひとかどの人物を鍛えあげるための溶鉱炉のようなもです。


その中にあって十分に鍛えられれば、
身心ともに立派な人間になれるものです。


しかし、この鍛錬を受ける機会を持てなかった人は、
身心ともにひ弱で、立派な人間にはなれないのです。

真にに受けてはならないこと

高い地位にいるときに尊敬されるのは、
必ずしもその人格に対して敬意がはらわれたからではなく、
身につけている立派な衣服のためかもしれない。


低い地位にいるときに軽蔑されるのは、
必ずしもその人格が軽蔑されたからではなく、
身につけている粗末な服装のためかもしれない。


もしそうであるなら、尊敬されたとしても、
ほんとうに尊敬されたわけではないから、

 

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喜ぶにはあたらないし、軽蔑されたとしても、
ほんとうに軽蔑されたわけではないから、


怒るにもあたらない。 要するに、
世の人は着物など表面的なことで、


あるときは尊敬し、あるときは軽蔑するものであるから、
真に受けて喜んだり、怒ったりするのは愚の骨頂です。

人の短所をあばきたてない

他人の短所を批判したがるのは人情ですが、
それはよくありません。人の短所は十分に思いやりをもって、
とりつくろってやらなければなりません。


もし人の短所をあばきたてるようなことをしたら、
それこそ自分の短所をひけらかすようなもので、
自分の短所で人の短所をとがめるようなものです。


相手があまりにも頑固で、なんとかしたいと思ったならば、
辛抱強く言葉上手に諭してやれば良いことです。


腹を立てれば、相手はますます意固地になるだけです。


もし、感情的に憎むようなことをしたら、
それこそ自分の頑固さをひけらかすようなもので、


自分の頑固さで人の頑固さに対するようでは、
とうてい相手の理解は得られません。

極端な言動には人はついてこない

高く険しい山には木は育たないが、
谷川がめぐるあたりには草木は群がるように生えている。


激しい流れには魚も棲まないが、
よどんだ淵には魚や亀が群れをなしている。


このように、あまりに高尚なおこないや、
片意地で性急なやり方をしていたのでは、


誰も寄りつかなくなるので、
人格者たるものはよくよく戒めなければならない。

 

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