愛に条件は必要ありません

 

愛、条件、永久

 

もう30年ちかく前、
私は生まれてはじめていぬを飼 いました。


名前は太郎。土佐犬の雑種でした。
太郎は利口でわがままでわんぱく。


でも3歳になった日から原因不明の病気になりまし た。
ある日突然意識を失ったり、吐いたり、下痢し たり。


汚れた長い毛を恥ずかしそうにして
かくれている太郎に話しかけたものです。

 

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「大丈夫だよ、汚れても病気でも私は太郎が大好きだから」
実際私は、太郎が病気でも元気でなくても
汚れても 関係なく太郎が好きなのです。


愛しているのです。愛には条件がありません。
丈夫だから好き。 利口だから好き。


自分の言うことを聞くから好き。
自分の思うままに動くから好き。

 


背が高いから好き。
全然違います。


愛には条件がありません。


どうあっても好き。 相手のありのまま、
いまそこにいる相手のすべてをゆるし、
好きなのです。


愛は一方通行ではありません。


私が太郎のすべてを受け入れたように、
太郎もまた 私のありのままを受け入れてくれました。


私がえらくなくても、私が太ってもやせても、
私がお金に困っていても、私が悩んで泣いていても、
そんなこととは無関係に受け入れてくれました。


私は太郎から愛すること、愛されることを教わりました。
太郎は病気でなくなりました。


私は泣いて泣いて、
太郎がなくなってから何年も太郎のことを
思うたびに泣いたものです。


太郎がなくなったとき私は、
喪失の悲しみを体験しました。


それも太郎から教わったものです。
命がなくなったらむなしい、と言う人がいます。


なくなったらおしまい、と言う人がいます。
そうでしょうか?
私はそうは思いません。

 

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太郎はなくなりました。 でも太郎の教えてくれたこと、
愛すること、愛されること、喪失の悲しみ、
それは私の体の中にしっかり息づいています。


私の中で生きつづけています。
太郎の肉体はなくなっても太郎は私といっしょに暮 らし、
もはや私自身になっているのです。


太郎はなくなってはいないのです。
人間も同じです。


たとえあなたの肉体が失われても、
たとえあなたが子供を持たなくても、


あなたの心は誰かに渡されて、
永久に引き継がれていくのです。


どうしてむなしいといえるでしょう。
どうしてなくなったら何もなくなるといえるのでしょう。


ものも言わぬ小さな花や、動物の命さえ、
それは美しいきらめきになって誰かに伝えられるのです。


あなたの命がもしあたたかく輝くなら、
それは永遠に誰かに引き継がれていくのです。


どうせなら、ささやかでもいいから
美しいひとひらの心を伝えたいと思います。

 

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